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D・Cの超卵~(元)男子中学生のウルトラエッグ~

男子中学生(DC)の時に、ウルトラエッグ(超卵)を紹介する為に始めた
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  1. 2020/12/03(木) 11:22:17|
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ウルトラディメンションカード -プロップデザインエディション- レビュー


ウルトラディメンションカード
-プロップデザインエディション-


23032201_01.jpg23032201_02.jpg
 ・プレミアムバンダイ限定販売
 ・価 格:8500円(税抜)+送料・手数料
 ・受 付 期 間:2022年12月9日~2023年1月9日(※1次受注分)
 ・発送開始日:2023年3月20日(月)(※1次受注分)
 ・ディメンションカード69枚セット


『ウルトラマンデッカー』本編で重要アイテムとして登場し
『デッカー』の玩具展開を引っ張ってくれた
【ウルトラディメンションカード】の大人向けセットがプレバン限定で登場。
一気にディメンションカードが69枚も手に入る、まさに大人買いセットです。
例年こういった大人向け商品は、放送終了後に発売されるものですが
今回の『デッカー』は、何故か最終回の1ヶ月前に受注が開始され
しかも
「※DXディーフラッシャーでの動作を保証しない」という注意書きもあったので
本当にプロップを再現したファンアイテムで、玩具ではない?と不安になりましたが・・・

TV最終回が放送された2日後に、今セットの2次受注分と
大人向け改良版ディーフラッシャー(メモリアルエディション)が同時受注開始。
本来はメモリアルエディションに対応したカードセットだったので
「※DXディーフラッシャーでの動作を保証しない」と記載されていたようです。
ちなみにこの後紹介しますが
ほとんどのカードが、しっかりDXディーフラッシャーに対応していましたねw
(※2023/3/22 初稿・3/27 文章追記・写真を追加しました)


■玩具版カードと比較


23032201_03.jpg
左がDXディーフラッシャー付属のカードで
右が今回のカードセット付属のデッカーフラッシタイプ。

玩具版のカードは全て、データカードダスに連動しており
ゲームのカードとしての機能を果たす為に、様々な表記が印刷されていますが
今セットのカードはデータカードダスに完全非対応という事で
ゲーム用のバーコードやステータスが全て消されて
劇中でカナタが使用している撮影用小道具=プロップに忠実なデザインとなりました。

今回はそんな劇中デザインのディメンションカードが69枚セットになっており
劇中でカナタ/ディナスが使用した、全ヒーロー&怪獣カードに加えて
合体ウルトラマンを除く、全ウルトラマンの基本形態カードがラインナップ!
USAやゼアス・ナイスなど、玩具で発売されなかったカードも収録されています。


■ラインナップ一覧

23032201_05.jpg23032201_06.jpg
この辺りは、カナタが劇中で所持していたカード。
デッカーのカードは言わずもがな、カナタが変身に使用しましたし
トリガー4タイプとダイナはデュアルソードで使いましたね。
23032201_07.jpg23032201_08.jpg
ティガもカナタが劇中でデュアルソードのコンボに使用。
ウルトラ6兄弟とキングは玩具オリジナルです。
23032201_09.jpg23032201_10.jpg
ここからウルトラヒーローは全て玩具オリジナル。
母・ジョーニアス・ユリアン・スコットが初商品化になります。
ジョーニアスもスコットも、このアニメ版スーツの写真なんですねぇ。
感慨深いなぁ・・・
23032201_11.jpg23032201_12.jpg
チャック・ベス・グレート・パワード・ゼアスが今回初商品化。
アニメ版スーツのUSAが揃うのも感動ですし
グレート・パワード・ゼアスが当たり前のように居るのも凄い。
『ギャラファイ』効果を感じますね。
23032201_13.jpg23032201_14.jpg
ネクサス アンファンス・ゼノン・ナイス・ネオスが初商品化。
ネクサスはジュネッスがデータカードダスから排出されていましたが
意外にもアンファンスは今回が初ディメンションカード化。
(おそらくアンファンスが、データカードダスに登場していないからでしょう)
ゼノンもナイスもネオスも、よく発売してくれましたね本当に・・・
23032201_15.jpg23032201_16.jpg
セブン21も満を持して初商品化。
ここからはニュージェネのターンですが
流石にニュージェネは全員玩具で発売されていますね。
通常ベリアルはウルトラヒーロー扱いなので
一応、今回のセットにも入っております。
23032201_17.jpg
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ニュージェネを代表する人気ヒーローが勢ぞろい。
当然、玩具版デザインで全員既にカード化済みです。
23032201_19.jpg   
ウルトラヒーローはレグロスが最後。
怪獣カードは全て商品化するとキリが無いので
劇中で使用されたカードに限られていますね。
劇中では残念ながら生かしきれなかった
ディメンションカード怪獣も劇中デザイン化です。
23032201_20.jpg
アキトが用意して、ケンゴからカナタに託されたスフィアのカードと
『デッカー最終章』でディナスで使用した怪獣カード。
ガギ・ベムスター・ザンドリアスは今回が初商品化ですね。
ガギはまさかの大抜擢&大活躍でしたし
デッカーフラッシュタイプのカードがガギのカードから生まれたのは
感動シーンのはずなのに、劇場で少し笑ってしまいましたw
23032201_04_.jpg

最後はディナスが所持していたカード4枚。
ケルビムは今回が初商品化ですね。
そして右2枚はシークレットなのですが
本当に商品化したんだ・・・
『デッカー最終章』で、突如登場し
「もしかして、これがシークレットなのか・・・?」と
一部ファンが劇場でザワザワしたと言われているw
あの!雀のディメンションカードが、今回ついに商品化。
劇中でも映っていましたが、裏面までしっかりスズメです。
もう1つのシークレットはブランクカードでしたね。


■簡単に音声紹介


今回初商品化となったカードの内
 

・共通変身音だったのは
 母・ユリアン・USAの5人だけ

・逆にほとんどが共通必殺技音声で
 専用必殺技音声があったのは
 母・ゼノンの2人だけ

・レグロスは
変身音&かけ声&必殺技なしの
 すべて共通音声

・今回初商品化の怪獣カードは、全員鳴き声あり

・ブランクカードは「ブランクカード!」という専用音声

・スズメのカードはDXディーフラッシャー非対応 


全部書いていると果てしない作業になるので
簡単にまとめさせて頂きましたが
DXディーフラッシャーのスキャン音声はご覧の通り。

マイナー勢の音声はあまり期待していなかったのですが
意外と音声が充実していて驚き!

特に変身音が共通音声のキャラが少なく、感動しましたし
かけ声の無いウルトラヒーローはレグロス以外居ないのも嬉しい!
(グレートは原語Ver・パワードはケイン・コスギVer
 USAの3人は『運命の衝突』で新録した音声?)

逆にマイナー勢の必殺技は、ほとんど共通音声だったのですが
何故、ゼノンにだけ専用音声が・・・?

そして、レグロスはおそらく変身音が設定されておらず
数年前のグリージョ&リブットのように音声が壊滅的に面白くないので
早い所設定してあげて欲しいですよ・・・

スズメのカードはどう頑張っても認識出来なかったのですが
バーコードがあるのに認識出来ないのもおかしいですし
おそらく、メモリアルディフラッシャーには対応しているんでしょうね。

また、今セットのカードはDXディメンションナイザーにも対応しており
ウルトラヒーローは必殺技名やかけ声を楽しめますし
レグロスのかけ声が、ディメンションナイザーには入っている!
スズメはディメンションナイザーも非対応でした。

 
■DXウルトラデュアルソードで遊ぶ(→レビュー


・ウルティメイトシャイニングゼロ(DCD1弾限定)
 ×リブット×レグロス→「ウルトラアライアンススクラム!」
・グレート×パワード×リブット→「グローバルディフェンドスクラム!」
・レオ×アストラ×レグロス→「トリプルナックルスクラム!」
・ネクサスアンファンス×マックス×メビウス→「ハイコンセプトスクラム!」
・母×ベス×グリージョ→「ウルトラユニゾンスクラム!」

・セブン×セブン21→「スパークアイスクラム!」
・ネオス×セブン21→「バローゴレッドスクラム!」
・マックス×ゼノン→「スパークギャラクシースクラム!」

無かったコンボ
・80×ユリアン
・ジョーニアス×スコット
・ゼアス×ナイス
・スコット×チャック×ベス


DXウルトラデュアルソードもスズメ以外のカードは全て対応しており
マイナー勢もしっかり専用音声やコンボがあるのが嬉しい所!
世代ドストライクなので・・・ハイコンセプトスクラムがアツい・・・!(泣) 

今回のカードセットで組合せは無限に増えたので
もしかしたら見つけられていないコンボがあるかも・・・
ご存知の方は是非教えて下さい。


■最後に


冒頭でも触れた通り、予想外のタイミングでの商品化となったカードセット。
受注が開始されたタイミングでは、まだディナスの能力も解禁されておらず
ガギやザンドリアスのカードがラインナップされている意味が不明でしたからねw
ディーフラッシャーのメモリアルと同時発売で良かった気もするのですが
何故、先にカードセットだけ発売したのか・・・
個人的には早く手に入って楽しいので、良いんですけど。

怪獣カードはカナタとディナスが使用した物が網羅されており
DXフェイズライザー付属のアガムス使用カードと組み合わせれば
劇中に登場した全怪獣カードをコンプリート可能。
ウルトラヒーローカードは、ディナスのカードだけメモリアル限定ですが
それ以外の劇中で使用されたカードはしっかり網羅。
嬉しいのが、デッカー基本4タイプはメモリアルディーフラッシャーにも付属しており
今回のセットを買っていると、4タイプのカードがダブる=予備が出来るんですよね。
多分、よく遊ぶ事になるカードはこの4枚だと思うのでw
予備があるおかげで、思う存分遊ぶことが出来そうです。
(これで、今セットとメモリアルVerで
 それぞれバーコードが違う、とかになったら笑えないんですが)

そして嬉しいのが、全ウルトラヒーローの基本形態を一斉商品化!
既に発売済みだったTV本編の主役組はともかくとして
マイナー勢もこの機会に一気にカード化しれてくれたのが嬉しいですよね。
これで非合体ウルトラマンは全員勢ぞろいする事になりますし。
23032201_21.jpg

ただ、
合体元とは別のウルトラマンとして
公式サイトで正式にウルトラヒーローの一員として数えられている
レジェンド・サーガ・ギンガビクトリーが今セットには未収録

今セットだけだと、全ウルトラヒーローが微妙に揃わないんですよね。
23032201_22.jpg
ただ、その3人もご覧の通りディメンションカードになっていますので
ニュージェネのコレクションアイテムで初めてとなる
全ウルトラヒーローの勢ぞろいがついに実現!

玩具版+プロップデザイン版になるので、統一感はありませんけれど
いやぁ・・・壮観、壮観。かっくいい~!
カードはやっぱりコレクション映えしますね!大満足です。

レジェンド達以外にも、ニュージェネの強化形態や怪獣など
今回のプロップデザインエディションに含まれなかったカードもありますが
放送終了直後にコンプセットが発売されてしまうと
来年以降、玩具版の買い控えが発生してしまう可能性が大いにある
ので
意図的にラインナップを歯抜けするのは、商業的には納得なんですよね。
(オーブのカードセットも微妙にコンプ出来ないようになってましたし)
カードが紙製なのも、若干不満ではあるのですが
これも後々、プラ製で上位互換を出す為の配慮なんですかねぇ・・・?
未発売キャラはもしかしたら、プロップデザインセット第2弾の為に
温存されているかもしれないと、ほんの少しだけ期待しておきます。

長くなりましたが、今セットで全ウルトラヒーローが揃って大満足!
劇中再現の為のカードが全て揃ったのも嬉しい商品でした。
以上!ウルトラディメンションカード
プロップデザインエディションのレビュー
でした!
それでは~


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  1. 2023/03/27(月) 21:03:08|
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劇場版グリッドマンユニバース 感想&考察(※ネタバレ有)

DC超卵です

↑※ネタバレ注意※↑
前もって予告されていた通り、昨日『シン・仮面ライダー』の新予告が解禁。
公開まで秘匿されていた全キャストも昨日解禁されましたが
公開から1週間経たずに、ほぼ全ての情報を開示していてビックリ。
上記の予告も大事な所を見せすぎて、「おいおいおい!」と勝手に心配になってしまう程w
そのおかげもあってか、予告のインパクトは凄まじいので
今回の情報解禁で、より多くのお客さんが劇場に来場してくれると嬉しいですよね。
特に『ウルトラマン』ファンは必見の映画になっていますし・・・w
コチラに軽い感想も書きましたので、鑑賞済みの方はコチラも是非ご覧ください。


そして本日は!そんな『シン・仮面ライダー』のライバルがいよいよ出陣。
uni-verse.jpg
『SSSS.GRIDMAN』×『SSSS,DYNAZENON』が奇跡のクロスオーバーを果たす
完全新作劇場映画『グリッドマンユニバース』が
ついに全国公開です!


円谷プロが誇る特撮作品『電光超人グリッドマン』生誕30周年の今年に
グリッドマンを題材とした新作映画がついに公開される・・・!
この文面を何回見ても、やっぱり信じられないですね・・・w
そんな『グリッドマン』の集大成とも呼べるこの劇場版を
公開初日に見ない訳にはいかないつもりだったのですが
どうも自分は『グリッドマン』の劇場版運が無さ過ぎるようで
今回の『グリッドマンユニバース』も公開劇場まで往復10時間!!!
今頃、会社を定時退社して急いで公開地まで向かっていますが
当然本日の上映には間に合わないので、明日の午前中の鑑賞になる予定です。

という訳で、この新作に期待し過ぎて高まり過ぎた想いを
ここに前置きとして、綴らせて下さい・・・
『グリッドマンユニバース』本編の感想は、25日(土)の夕方以降に更新予定です。
(※23/3/24 初稿・23/3/25 加筆・訂正)


■前置き:『SSSS』が伝えたかった事ってなに?

『GRIDMAN』『DYNAZENON』が伝えてくれたメッセージは
他人の意思が介在しない【自由】な【虚構】からの卒業。
そして、他人の意思が介入する【不自由】な【現実】への旅立でした。

新条アカネが創造した、自身の思い通りに他人が行動する世界は
怪獣の力によって生み出された、無上の【自由】のように思えますが
他人が思い通りになるという事は、自身の意思しか存在しないという事でもあり
他人の意思が介在する事によって生まれる可能性を奪う世界


Blu-rayの解説書で、そんな新条アカネを教祖として崇拝している事が判明した怪獣優生思想
アカネと同様に、怪獣の力で無上の自由を求めていましたが
アカネは怪獣達が生きられる世界を自分の理想とし、新世界を創造したのに対し
彼らは怪獣の力で自分達の理想が好き勝手に叶う世界を求めていた
のです。

そんな自分本位の願いは、真の怪獣優生思想は呼べない身勝手な思想であり
自身が原因で生まれた不平や不満・憤りを、社会に向けて責任転嫁する姿
現代でもよく見られる、所謂ダメ人間のメタファーのように自分は感じましたし
新条アカネも、現実の社会(コミニュティ)に恐れ、虚構の理想に閉じ籠るという
現代でよく見られる、内向的な人間のメタファーに感じられました。

そんな新条アカネを救ったのは、裕太・内海・立花という【3人の他人】。
怪獣優生思想同様、自身が原因の不満を社会に向けてぶつけていた
蓬・夢芽・暦・ちせを変えたのは、5000年の眠りから目覚めたお節介の【他人・ガウマ】。
アカネは虚構の友達から勇気をもらい、現実を歩み始め
ガウマ隊も、【他人】と関わる事で少しずつ変化して行き
社会に不満をぶつけるのでは無く、不満を解消する為に自分を変える行動へと成長。
最終的に蓬は、自由な独りよりも他人と共に生きる
新たな可能性に満ちた不自由を、【かけがえのない不自由】である。

宣言する所まで成長してくれましたね。

『SSSS』シリーズが最も伝えたかった事は
シンプルに言えば人間賛美
メイン監督の雨宮哲監督が、『SSSS』シリーズを作り上げる際に
大勢のスタッフ・キャストの力を借りた時に感じた感謝の想い。
「1人で趣味に没頭するのも悪くないけど、他人と関わるともっと楽しい」という
その想いが、『GRIDMAN』『DYNAZENON』からのメッセージとなっているのです。
(※余談ですが、『DYNAZENON』主題歌「インパーフェクト」は
 オーイシさんが『GRIDMAN』の打ち上げで見た
 仲間への感謝の気持ちを述べる雨宮監督の姿がモチーフの一つみたいですよ)

https://tokyo.whatsin.jp/367956(※←記事削除済:跡地)
いわゆる『エヴァ』ブームの直後に「ポストエヴァ」を探るような時代があって
(中略)「"ポストエヴァ"レースに参加したい!」という強い想いがありました。
」(雨宮哲監督)

閉塞的な現代を生きる我々の胸に、深く突き刺さるこのメッセージは
雨宮監督が敬愛してやまない『エヴァンゲリオン』シリーズの影響を強く感じます
『エヴァ』よりも先に、このメッセージを世の中に発信していた作品こそ
全ての原点にして頂点である、1993年放送の『電光超人グリッドマン』。

『電光超人グリッドマン』は、ネットという【虚構】の世界に閉じ籠る武史を
直人・一平・ゆかの他人が友人となる事で、【現実】に連れ戻す物語
であり
まだSNSはおろか、インターネットすら一般的では無かった30年前の段階で
『電光超人グリッドマン』は、孤独虚構へ現実逃避するのでは無く
他人現実を生きる楽しさを伝えてくれていた
のです.

そんな『電光超人グリッドマン』のメッセージを
見事、現代に再構築してみせた、『GRIDMAN』と『DYNAZENON』。

あれから30年の時を経て、そんな2作品の夢のクロスオーバーがついに実現!
放送当時に成し得なかった、奇跡の劇場版へ━━━
君も、
アクセスフラッシュ!!!


■『グリッドマンユニバース』感・想(※書きかけ/ネタバレ有)

という訳で見て参りましたが・・・
うーん、100点!ありがとう!
ファンが劇場版でやって欲しい事を完璧にやり切った上で
ファンが諦めかけていた夢や、予想だにしなかったサプライズもある。
『SSSS』シリーズファンの期待を全く裏切らないどころか
良い意味で期待を大きく裏切る素晴らしい映像作品。
感謝と満足という二つの感情がとめどなく溢れてきて
最高に楽しい120分間でした。


●クロスオーバー作品として
『GRIDMAN』と『DYNAZENON』の2作品が初めて共演する作品という事で
2作品の魅力的なキャラがどんなクロスオーバーを見せてくれるのか?
公開前から特に楽しみにしていたのはその部分だった訳ですが
この部分はファンサービス過剰な雨宮監督と脚本家の長谷川さんらしく
ファンが見たかった物を完璧に見せていて流石だなと。
恋愛上級者の蓬が裕太の背中をさりげなく押したり
立花さんと夢芽さんのメインヒロイン同士の会話も待望ですし
『GRIDMAN』側のシステムに驚きまくる暦とちせ。
グリッドマンの絶対絶命のピンチに駆け付ける、ガウ…レックスさん。
ついに並び立つグリッドマンとダイナレックス・・・と
これ以上羅列してもキリが無いので、この辺にしておきますがw
自分が見たかったクロスオーバーは全て見れました。
本当にありがとうございます・・・!

●後日譚として
『GRIDMAN』と『DYNAZENON』は
それぞれの作品毎に、様々な謎を残しながらTVシリーズは完結しましたが
今回はそれらの謎の回収に加えて、その後の物語も完璧に描かれていて100点満点。
蓬がガウマさんと再会して泣いてしまった所は自分もこみ上げてくるものがありましたし
夢芽さんとちせが学校祭の準備を楽しんでいるのも
『DYNAZENON』本編の対比になっていて、成長を感じられるシーンでしたね。
暦はまた無職に戻ったのか・・・と笑いましたがw 
カオスの中とはいえ、怪獣優生思想の4人が楽しそうなのも泣けましたし
ナイト君と2代目さんの容姿も、まさかあんな秘密が・・・
さらに!TV本編では謎に包まれていた姫も、カオスの中でついにガウマと再会し
守らなくてはいけない約束の3つ目が明かされたり
領収証の裏に書かれたメッセージのおかげで、ガウマの気持ちに区切りが付いたり

『DYNAZENON』の完結編としても、申し分ない完成度だったと思います。
姫のキャスティングは、「その人しか居ないよねぇ!」という見事な人選でしたし
姫と再会する物産展のシーンは
Blu-ray2巻限定ボイスドラマを聞くと感動百倍増しなので、是非!!!

そして今回の物語の舞台となった『GRIDMAN』側は
『GRIDMAN』の最大の難点といっても過言では無かった
常時乗っ取られていたので、本当の裕太が登場していない問題に切り込み
グリットマンが裕太の2カ月間を奪ってしまった引け目こそが物語の鍵となりましたし
そんなグリッドマンの存在や記憶喪失の問題は一切関係なく
生まれながらにヒーローだった裕太の雄姿と活躍にも痺れましたね・・・
裕太・内海・立花の変わらない関係性には、本当に癒されますし
最後の最後で、ついにその関係性が変わってしまったのは拍手!!!
『GRIDMAN』第1話から約5年。本当に遅いよ、裕太・・・!
グリッドマンから居たからこそ、裕太と立花の関わりは深まった訳ですし
記憶喪失だった2カ月間も決して無駄な事では無かったと
グリッドマンも救われていると思いますよ。

そしてトップシークレットサプライズとして
最終決戦に最高の形で駆け付けたのは
新条アカネ&アレクシス・ケリヴ!!!
真の怪獣優生思想としてあの衣装を纏い
アレクシスを操縦する形で、グリッドマンとの共闘を果たすとは!!!
凄ぇよ・・・雨宮監督・・・!
また、実写の『電光超人グリッドマン』がベースになっているからこそ
違和感なく受け入れられる、実写映像とアニメ映像のクロスオーバーも見事で
【グリッドマンユニバース】よりも【高次元な存在】のアカネ本人という、視覚的説得力も増しており
『電光超人グリッドマン』のアニメ劇場版として重要なシーンだったと思います。

まさか上映前の「TRIGGER」のロゴが伏線だとは思いませんでしたけどね・・・w


■ユニバースの考察

今回の『グリッドマンユニバース』は、正直公開前までは
裕太と立花の恋模様が発展して、何かしら泣けるシーンがあって
最後はド迫力のバトルで締めくくる娯楽巨編として丸く収まると思っていたのですが
もう流石、雨宮監督としか言いようがないんですが
『SSSS』シリーズ共通のテーマである
【現実と虚構】【他人の支え】という二大メッセージが
本作でもしっかりメインテーマと組み込まれており

良い意味で予想を裏切られてしまい、本当に感動してしまいましたね。

『DYNAZENON』世界はグリッドマンによって創造された世界であり
最終回で現実になったと思われた『GRIDMAN』世界も
グリッドマンに取り込まれ、【グリッドマンユニバース】の一部となっている。
『SSSS』シリーズの設定そのものを揺るがす、衝撃の設定が明かされましたが
『エヴァ』ファンの方なら、雨宮監督ついにやったな!?
むしろガッツポーズしたくなる場面w

やはり雨宮監督は『エヴァ』名物である
メタフィクション〈現実と虚構〉を作品に取り込みたいんですね。
これらの設定は、劇中でもやたら難解な用語で解説されていましたが
実際はもっと単純で簡単な話。

この様々な世界を創造したとされている【グリッドマン】とは
『GRIDMAN』の登場人物としてのグリッドマンでは無く
『電光超人グリッドマン』という作品そのものの呼称。
グリッドマンから創造された世界、というのは
『電光超人グリッドマン』を原作として製作された作品の言い換えであり
そうなると、『GRIDMAN』と『DYNAZENON』の『SSSS』シリーズ2作品は
【グリッドマンユニバース】に組み込まれるのは、当たり前なんですよ。
この【グリッドマンユニバース】という単語も難しい単語でも無く
我々視聴者が認識している、「グリッドマンの作品群」という意味そのまま。
だから裕太がグリッドマンとアクセスフラッシュを果たす際に
これまで製作されてきたスピンオフ作品群のイラストが飛び散った訳です。

本作のラスボスとして登場したマッドオリジンは、
パンフレットによると
グリッドマンシリーズを独占している雨宮監督の象徴であると説明されていますが
本編の描写なども組み合わせてみると
実写特撮の『電光超人グリッドマン』しか認めようとしない
所謂
オールドタイプのファンのメタファーでもあると感じたんですよね。
劇中ではアカネと怪獣優生思想が生成・利用してきた
これまでの怪獣の亡骸の集合体・・・というような説明がされていたと思いますが
この説明はつまり、『GRIDMAN』『DYNAZENON』と
『グリッドマン』がアニメになって盛り上がった事が気に入らなかった
そんなオールドタイプのファンの恨みや怒り

マッドオリジンという怪獣となって劇中に登場したのではないか?と。
あまり良い言葉ではないので、多用はしたくないのですが
要はマッドオリジンは【老害ファン】なんです。分かりやすく言うと。
だから、「グリッドマンは私のモノ(アニメじゃなくて実写)だ!」と怒りを露わにしますし
原点を異常な程に重んじるから、【オリジン】という名前なのではないでしょうか。

そんなマッドオリジンに勝利したのは、やっぱり他者との助け合いの力】。
マッドオリジンのように、新たなファン層を受け入れようとしない限り
特撮にしろアニメにしろ、シリーズものはやがて死に絶えます。

だからグリッドマンは全ての他者を受け入れるんです。
1993年にTV放送されて以降、これといって話題になる事は無かったのに
2018年に『SSSS.GRIDMAN』として、25周年にまさかの大復活を遂げ
2021年には『SSSS.DYNAZENON』というアニメ2作品目にも繋がり
最終的には新作劇場版が製作されるまでに至った

このグリッドマンユニバースというシリーズの広がりの強さを知っているから
グリッドマンがここまで来れたのは
裕太・内海・立花・アカネ・新世紀中学生・アンチという魅力的な新キャラ達が生まれ
ガウマ・蓬・夢芽・暦・ちせという新たなる仲間たちがシリーズを繋いでくれたから。
だから最後は全員の力を1つにして、マッドオリジンに勝利するんです。
アニメ2作品を応援してくれるファンが居るから
グリッドマンが映画になったぞ!
・・・と。

そういったメタ的な視点は抜きにしても
グリッドマンが自分の弱さを認めた上で、他人の力を借りて勝利するのは
『SSSS』シリーズの集大成
として目頭が熱くなりましたし
先述の裕太の2カ月間を奪ってしまった後悔も含めて
グリッドマン自身の掘り下げがここまであるとは思わず驚き。
グリッドマン役の緑川さんが、グリッドマンが劇場版になった事に感激していた事も含めて
やはり『グリッドマンユニバース』は助け合いの物語なんだと、再認識しましたね。
それらを全て踏まえると
絶体絶命の主人公 裕太に手を差し伸べてくれたのが
『電光超人グリッドマン』主人公 翔直人役:小尾昌也さん
なのが最高じゃないですか・・・!


 
今回、この【グリッドマンユニバース】の設定が開示された事によって
これからもグリッドマンを原作とした作品を無限に作れるようになりましたし
それらの作品が容易に共演する事も可能になりました。
雨宮監督もまだまだ終わらせるつもりは無いみたいですし
この調子でウルトラマンシリーズに並ぶ、巨大コンテンツになって欲しいですよね。
そしていつかは、『グリッドギャラクシーファイト』だって作れるはず・・・w
そんな今後への期待感もさらに高まる『グリッドマンユニバース』。
いや~面白かったなぁ・・・
学校祭準備シーンで流れた「♪ふたつの勇気」も最高でした。
ちなみに、本作には『電光超人グリッドマン』全39話の小ネタが39個あるそうですが
武史のPC(何話扱い?)・アノシラス型ロボ(6話)・河のゴミ拾いをするアカネ(10話)
怪盗マティのぬいぐるみ(12話)・ゆかが乗っ取られたゲームゴーグル(15話)
一平がチビった強盗の指名手配写真(16話)・孤独な
ハッカー スニーカー(17話)
ニホンティラノサウルスの模型(22話)・占い師(30話)・人間掃除機(32話)

の10個しか見付けられず・・・
39個をファンの皆で探すのも面白そうですね。
〈※3/26追記 ※2回目鑑賞〉
自動運転の車(4話)・アンチが食べているスペシャルドッグ(5話)
直人の家の体重計(13話)・武史が狂わせた時計(14話)
カオス空間でガウマが持っていた龍(18話)
セクシー婦警が載っていた雑誌(19話)
内海の枕が電子枕「ドリームスリーパー」(21話)
武史が付けていたガスマスク(25話)(38話に出て来た方のデザインでした)
夢芽が持っているロボが大地を襲ったオモチャ(27話)
武史が政治家を消去し、放置されている選挙カー(28話)
六花のママの荷物が弁慶の武器(34話)
ラストシーンのロケ地がTV最終回の隠しネタという事?(39話)

武史のパソコンが隠しネタに含まれるか微妙ですが
2回目の鑑賞で12個のネタに気付いたので
1回目の10個と合わせて、気付いたネタは22個!
あと17個もあるんですか・・・!?

さて長くなりましたが、今回の『グリッドマンユニバース』は
『グリッドマンユニバース』が製作されるまで支えてくれた
全ての『グリッドマン』ファンに送る、感謝と恩返しの映画。

その全てを我々視聴者も受け止め、売上という形で還元する…
非常に素敵で綺麗な温かいサイクルだと思います。
自分もそのサイクルに入る為、明日の朝のチケットを購入済みで2回目は確定。
それ以降は鑑賞出来るタイミングが無さそうなのですが
なんとか少しでも売り上げに貢献出来るよう、チャンスを伺いたいですねw
そして最も本作のマーケティングに貢献出来るであろう
最終決戦のあの怒涛新形態ラッシュは何ですか・・・!?
玩具も買えって事ですね・・・?買いますよ・・・!!!

以上!『グリッドマンユニバース』の感想でした。
それでは~

  1. 2023/03/25(土) 19:58:38|
  2. SSSS.
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ウルトラマンニュージェネレーションスターズ 第9話「時空を超えた戦い~イージス光る時~」 感想

≪前話感想 次話感想≫

DC超卵です
1993年に放送された、ウルトラマンシリーズに匹敵する
円谷プロの代表TV特撮シリーズ『電光超人グリッドマン』。
そんな『グリッドマン』を原作とし、TVアニメシリーズとして生まれ変わった
『SSSS.GRIDMAN』『SSSS.DYNAZENON』!
そんなTVアニメシリーズ2作品がクロスオーバーを果たす
生誕30周年記念完全新作劇場版『グリッドマンユニバース』が
ついに昨日から全国ロードショー!


大の『グリッドマン』ファンである自分も、もちろん初日に見たかったのですが
残念ながら公開劇場まで往復10時間かかる為、初日に見れず・・・w
この後、近くの劇場でそんな新世紀エンタテイメントを堪能してきます!
円谷プロ作品のファンなら、絶対に楽しめる作品に仕上がっていると思うので
TVシリーズをご覧になった事が無い方もこの機会に是非!
(本日の夜にはコチラの記事で感想を更新予定です)

logo_new_genestars.png
さあ!『グリッドマンユニバース』もアツいですが
TBSとの連携も発表され、ますます絶好調な『ウルトラマン』シリーズ!
本日も『ニュージェネレーションスターズ』の最新話が放送されましたね!

今回放送されたのは、第9話「時空を超えた戦い~イージス光る時~」です。



光の国のデータベースの記録を破壊した本作の黒幕が
前回再び姿を現し、ウルトラマンゼロと会敵!
しかしその姿を見せる事は無く、真相は再び闇の中へ・・・
ディメンションカードの技術を有し、ゼロ達に協力してくれている
未来人の正体も未だ謎のままですし(デッカー関係者?)
ディメンションナイザーがゼロモチーフである事を、ゼロ自身が疑問視したりと
これまで上半期に放送された『クロニクル』に比べると、ストーリー性が強いため
『ジェネスタ』は例年よりも、続きが気になって仕方がない
ですね。
これらの謎は『ジェネスタ』最終回で全て明かされるのか?
それとも次回作へ持ち越しなのでしょうか・・・

今回放送されるエピソードは『ウルトラマンX』第5話「イージス 光る時」。
第5話にして早くもウルトラマンゼロが客演し、共闘するという
『X』のバラエティ豊富な作品群を象徴するようなエピソードですね。
そんな作品内容と連動するかのように
ナビゲーターもゼロからエックスにバトンタッチした訳ですが・・・!?
エックス本人が喋っている・・・!!!
正式な映像作品となると、2017年公開の『劇場版オーブ』以来
ちょうど6年ぶりの出演となる、エックス本人役の中村悠一さん。
ゼロとの温度差、というかコメディ会話劇も相変わらずでw
エックスのキャラの良さが存分に出ていましたね。


■無愛想な宇宙人



2019年配信の『ギャラファイ ニュージェネヒーローズ』では
『ギンガ』~『R/B』までの主演が初めて集結する事が最大のトピックである事から
エックス役の中村悠一氏では無く、大地役の高橋健介氏がエックスの声を務めましたが
TV本編でほとんど喋っていないギンガとは対照的に
エックスは大地の連携と会話が魅力的なキャラクターである為
中村悠一氏が参加していない事に、『X』ファンからの不満が爆発。
その際に賛否両論を巻き起こし、未だに議論が続いているのが
ウルトラマンエックス/大空大地のキャラクターボイス(CV)問題です。

https://imagination.m-78.jp/contents/d2ViL1lvbWlfMDA5NTA%3D

ただ、『ギャラファイ』シリーズは、世界展開を考慮した仮面劇を重視しており
人間体キャストが出演が出来ないという事情もあるため
大地が映らない状態が2人とも喋る事で、台詞が煩雑になる事を避けた
「ツブイマ」の上記インタビューで明言されており
それを聞くと、全然納得できるというか当然の判断ですよね
(スタッフの方もここは苦しい選択だったと仰っていますし。
『ギャラファイ』でも声優キャストが演じたタイガ・ゼットのように
主人公と分離したと劇中で説明出来れば良かったのですが
エックスは大地と分離してしまうと、全強化形態に変身出来なくなるハズなので
簡単に分離させるわけにもいかず、『ギャラファイ』泣かせのキャラなんですよね・・・w

しかし、未だに不思議だったのが2020年公開の『劇場版タイガ』で
こちらは大地役の高橋健介氏が実際にドラマパートに出演している為
中村悠一氏が最後に出演した『劇場版オーブ』のように
エックスと会話させる演出は容易に可能だったと思うのですが
何故か大地の持っているエクスデバイザーは液晶が消灯しており
エックスの掛け声も全て大地が新録したものに変更。

高橋さんの粋な演技のおかげで、エクスデバイザーにエックスが宿っている感は出ていますし
中村さんも超売れっ子で、色々とスケジュールの都合で難しかったと好意的に解釈していますが
ニュージェネ全員集合を謳った映画なので、少し寂しいなぁ・・・とw

ただ、円谷プロが中村さんの存在を忘れている訳では決してなく
2020年に公開された「えがおのたいそう」では、大地とエックスが共演していますし
近年のライブステージにエックスが出演する際は
意外と中村悠一さんが声を担当されている事が多いので
ライブステージをよく見る方なら、中村さんエックスは
全然久しぶりじゃないんですよね。
ただ、映像作品で見られる喜びは
やっぱり大きいので
今後も機会があれば、今回のように中村エックスが見たいですよねぇ。


■君にも見えるウルトラの星


今回の『X』第5話のサブタイトル「イージス 光る時」は
ブラックキングとナックル星人という登場怪獣。
そして夕陽のバトルや、先輩ウルトラマンのゲスト出演などからも分かる通り
『帰ってきたウルトラマン』第38話「ウルトラの星光る時」のオマージュ。
『ギンガ』にレギュラーで出演したタロウとは異なり
ゼロは『X』とは無関係の完全なるゲストキャラクターであり
そんな本編に全く関与していない、他作品のヒーローがTV本編に客演するのは
ニュージェネシリーズ10年の歴史において、この『X』第5話が初めて。

そして、先輩ウルトラマンが後輩ウルトラマンの救助に駆け付ける事で
TVシリーズが異常に盛り上がる事を最初に証明してくれたのは
『帰ってきたウルトラマン』の第18話・第38話が初めて。
そういった意味でも、今回のサブタイトルに『帰マン』がチョイスされるのは納得なんですね。

そんな、ウルトラ戦士の共演・共闘という
現在も受け継がれる、ウルトラマンシリーズ最大の魅力を創造しただけで無く
ミリタリー色溢れ、泥臭く戦う防衛チーム「MAT」の格好良さや
近未来では無く、放送当時の日本の問題を取り上げた社会性の高い傑作エピソードの数々。
そしてハヤタ・ダンとは異なる、等身大の人間の苦悩を描いた郷秀樹のドラマなど
『初代ウルトラマン』『ウルトラセブン』から、方向性を大きく変える事で
ウルトラマンシリーズ全体の作品の方向性を大きく広げてくれたのが
1971年放送 『帰ってきたウルトラマン』。

『帰マン』はこれからも、『ウルトラQ』『初代』『セブン』に並ぶ
ウルトラマンシリーズの原点の一つとして、これからも語り継がれる
でしょうし
ウルトラマンの強大な力に苦悩しながらも
次郎くんの兄として、彼の成長を常に支えてきた等身大の青年 郷秀樹の姿。
幼少期の自分も
次郎君のように抱いた、郷秀樹への憧れの感情は
これから二度と忘れることはないでしょう。




今回は大地とコミュニケーションを取りながら
ゼロと共闘したかつての戦いを振り返ってくれたエックス。
良い・・・やっぱりいいよ、大地とエックスのバディ感は・・・!
今回の『ジェネスタ』のように、エックスが耳に手を当てる時だけ大地が喋れば
『ギャラファイ』でも2人の会話劇は成立するのでは?

『ギャラファイ』当時からも言われていますけど
バトルシーンでいちいち耳に手を当てる訳にもいかないですし
やっぱり『ギャラファイ』で大地とエックスの掛け合いは難しいですよねw
今後も、インタビューで語られた演出意図を知らない人からは
『ギャラファイ』のエックスの声はどうしたんだ!というご意見が続く事でしょう・・・w
さて、次回は?

今回の第5話のように、ゲストウルトラマンの客演が多い『X』ですが
次回はそんな『X』を助けてくれた、歴代ウルトラヒーローを総力特集!
10年ぶりのTV出演を果たしたマックスに
久しぶりの前作&現行作共演となった、ギンガ&ビクトリー!
さらに劇場版で堂々と降臨した、初代マン×ティガの伝説━━━!
ネクサスの客演回は総集編だと感動が伝わらなさそうですし、カットも止む無し・・・?
おそらくエックスのカードは次回手に入れるんでしょうし
来週も見逃すわけにはいきませんね。
そして・・・ 

2月23日公開の『デッカー最終章』で先行お披露目された
謎のウルトラマンのPVが本日Youtubeでもついに公開。
PVの最後に映る、4月21日にいったい何が起こるのか。
既に1か月切っていますし、続報が楽しみですね。

以上!ウルトラマン ニュージェネレーションスターズ
第9話「時空を超えた戦い~イージス光る時~」の感想でした。
それでは~

≪前話感想 次話感想≫

  1. 2023/03/25(土) 10:11:40|
  2. ニュージェネスターズ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8

ウルトラマンデッカー Blu-rayBOXⅡ レビュー

≪前話感想 次話感想≫

DC超卵です 
今週末に開催されるライブステージの『デッカー THE LIVE5』に
ウルトラマンディナスの特別出演が決定!
おそらくディナスはスーツが撮影用の一着しかないでしょうし
実際に観劇される方は、ディナスの勇姿が見られて羨ましい限り。
こちらの『THE LIVE』シリーズは、映像作品と完全に連動した正史となっており
時系列的におそらく『デッカー最終章』のその後だと思うので
ディナスの変身能力はカナタに受け継がれた訳では無く
やっぱり、カナタはカナタ。ディナスはディナスで変身能力は残っているんでしょうか?
ディナスの変身があの1回っきりというのは、あまりに勿体ないので
個人的には残っていて欲しい派なのですが・・・

logo_decker.png
さて、本日はそんな『デッカー』の話題。
1月末にTV放送が完結し、2月末には完結編の映画も公開され
映像作品としての『デッカー』はひと段落付いた印象ですが
そんな『デッカー』への愛がさらに深まる素敵なグッズが発売されました。

ウルトラマンデッカー Blu-rayBOX2

発売日:2022年12月23日(金)
価 格:23,000円(税抜)

【本編DISC 2枚組】
収録話数:第1~13話
【SPECIAL DISC 1枚】

■作品解説書(24Pオールカラー)


3月末と言えばやっぱりコレ!
「ウルトラマンデッカー Blu-rayBOXⅡ」!!!
現行作品のBlu-rayBOX2巻もついに発売という事で
『デッカー』から新ヒーローへのバトンタッチが近付いているんだなと
しみじみしてしまいますねぇ。
今回も制作秘話や舞台裏を知る事が出来るのが待ち遠しいので
例に漏れず、今回も予約してフラゲです。(本当は明日発売です)


■本編ディスクの感想


まずは本編ディスクの感想から。
今回の第2巻は、サプライズが強烈過ぎた第14話「魔神誕生」から
大団円を迎えた最終回(第25話)「彼方の光」までを収録。
ダイナミックタイプ&アガムス初登場から、ケンゴ&ダイナ客演。
そして、マザースフィアザウルスとの最終決戦と
濃厚な『デッカー』後半戦を思う存分楽しむ事が出来ます。
また、第17話と第18話の間。そして、新年一発目に放送された
マルゥルとホッタさんの特別総集編②・③も
特典DISCにしっかり収録されていますよ。

という訳で、ダイナミックタイプ前後編と最終回だけ見直してみましたが

やっぱり高画質&高音質
現状、『デッカー』を最高の環境で楽しむ最善の方法ですね。
残りの話数もBlu-ray品質で見直すのが楽しみですよ・・・
また、今回はBlu-rayBOXⅡ限定のオーディオコメンタリーが収録されており
ダイナミックタイプ&アガムス初登場の第14&15話の前後編を
カナタ・アガムス、そしてデッカー・アスミの3人で鑑賞!!!
ここでしか聞けない裏話も満載で、大満足で御座いました。


■解説書


Blu-rayBOXのお楽しみその1 解説書の収録内容は

・カナタ・イチカ・リュウモン インタビュー
・アガムス インタビュー
・デッカー・アスミ インタビュー
・各話監督&脚本家インタビュー
・ダイナミックタイプ&新怪獣 デザイン解説

という、今回も抑えるべき所はしっかり抑えられた1冊で
特にデッカー・アスミ役の谷口さんのインタビューは
中々貴重では無いでしょうか?

・キャストインタビューで見えた、最終回の別解釈
・カットされたり、台詞の順番が入れ替えられているシーン
・リュウモンの回想で描かれた、『トリガー』回の秘密
・パンドン戦で意識されていた、とあるニュージェネの傑作回
・ゴメス戦で全く気付かなかった、意欲的な特撮カット
・第18・19話で描かれていた、『トリガー』→『デッカー』の意外な継承
・ダイナの初期CG変身バンク再現の苦労
・カナタとアガムスの取調室シーンでこだわったポイント
・カナタがスフィアに寄生された理由

という訳で、今回個人的に盛り上がったのはこれらの解説でしょうか。
どれも今回初お披露目となる裏話ばかりですし
各話毎の特撮シーンの解説は、相変わらず濃い内容!
また個人的に『デッカー』は、最終回に内容を詰め込み過ぎて
若干、説明不足かつ描写不足な点が見受けた印象
だったのですが
そういった点もしっかり説明されていて、個人的にスッキリ出来ましたね。


■特典DISC


・ 松本大輝×つるの剛士×影山ヒロノブ スペシャル対談
・ メイキング映像
・ ノンテロップオープニング
・ ノンテロップエンディング
・ カナタのウルトラディメンションナビ
・ 特別総集編②(本編+次回予告)
・ 特別総集編③(本編+次回予告)


そして!お楽しみその2の特典DISC!!!
これを見る為に、自分はBlu-rayを買っている!!!w
今回の特典DISCで最も魅力的なのが
今回のBlu-rayの特典映像の為だけに行われた
カナタ×アスカの平成・令和のダイナ&デッカーに加えて
その2作品の劇場版とEDを彩った影山ヒロノブさんを加えた
『ダイナ』25周年に相応しい、超豪華座談会!

ここでしか聞けない、影山さんの『ダイナ』『デッカー』ED秘話や
昨年の「ウルサマ」で行われたS-GUTS全員集合イベント秘話に
それを観覧していた松本さんと出演していたつるのさんの裏話。
そして、『ダイナ』と『デッカー』の撮影秘話の比較・・・
などなど
『ダイナ』と『デッカー』好きにはたまらない、最高の座談会でしたね。
何が嬉しいって尺が約40分!大ボリューム&大満足でした。

最後は
メイキング映像!
特撮映像ソフトの特典映像といえば、やはりメイキング!
毎度毎度言っていますが、ニュージェネのメイキングが本当に楽しみなんですよ!
特に『デッカー』のBlu-rayBOXⅠのメイキング映像は
特撮パートのメイキングが一切無く、ドラマに注力した構成になっていたので
今回のBOXⅡのメイキングに特撮メイキングも収録されているだろう!と
楽しみにしていたのですが・・・
特撮シーンのメイキングは一切無し。
そして尺は例年より短い。

そんな・・・どうして・・?
昨年の『トリガー』Blu-rayBOXは
特撮メイキングを2巻に集中させていたので
『デッカー』も当然そういう構成だと思っていたのに・・・
また例年だと1時間弱あるメイキング映像も
今回は第1巻に引き続き、30分弱に半減。
うぅーん・・・これは如何なものか・・・

コロナ禍でメイキング撮影が難しいという事情があるなら分かるんですが
第1巻のレビューでも言ったと思いますが
それなら是非、インタビューパートを増やして欲しかったですね。
特に今回のメイキングは、当たり障りのない質問しかされていない為
キャストの方々も、他の媒体と同様の回答になっている部分が多く
今回のメイキングならではの情報を得られたか?というと、ちょっと・・・



という訳で、いつも通りこの時期に発売されたBlu-rayBOXⅡ!
解説書・メイキング・座談会と、様々な角度から
『デッカー』TV本編を高画質で楽しめるアイテムであり
『デッカー』を応援したいファンなら必携のマストアイテム!
1・2巻揃えると、凄まじい高額なアイテムにはなりますが
そのお値段相応の満足度と達成感があなたを待っていますよ!!!

ただ、本文中にも触れた通り
メイキングがお値段そのままで、例年より遥かにパワーダウンしているのは
メイキング映像のファンとしてやっぱり残念かなぁと。
特に特撮のメイキングは本当に毎年楽しみにしていたので
今年は一切見られないとは思わず、非常に残念でした。
例年通りのスケジュールなら、8月に『旅立ちの彼方へ・・・』のBlu-rayも発売されるはずなので
そちらに特撮メイキング映像が収録される望みを託します!
以上!ウルトラマンデッカー Blu-rayBOXⅡのレビューでした。
それでは~
 

≪前話感想 次話感想≫

  1. 2023/03/23(木) 23:14:40|
  2. ウルトラマンデッカー
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プロフィール

DC超卵

Author:DC超卵
北海道在住、20代のウルトラマン好き。
2歳の時に見たバルタン星人特集VHSが原因で
ウルトラマンにハマってから抜けられず。
玩具「ウルトラエッグ」の魅力を伝えたくて
中学1年生の時にこのブログを始めました。
男子中学のDCだったのにブログ設立から
10年経過。気付けば社会人です。
今は現行サイズのソフビシリーズと
可動フィギュア「ウルトラアーツ」の図鑑を
製作しています。

ウルトラマン
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